SICUTE|子宮頸がん検診サポートサイトby NPO法人 子宮頸がんを考える市民の会

新しい検診について

1.ヒト・パピローマウイルス(HPV)検査

子宮頸がんの新しい検診方法としてヒト・パピローマウイルス(HPV)検査があります。
子宮頸がんの原因はHPVの持続感染であることがわかっていますので、そのHPVが体内からなくなっているかどうかの検査です。
細胞診とHPV検査の両方の検査を受けることで、がんになる前の段階で、より確実に発見することができます。

検査は細胞診と同時に行うので、一回の細胞採取で細胞診とHPV検査を同時に行うことができます。(2回採取されることはありません。)

細胞診とHPV検査の両方で異常がなければ、子宮頸がんの心配はまずありません。その後も定期的に検診を受けて、子宮頸がんを予防しましょう。また、HPV検査で「陽性(+)」といわれても、将来子宮頸がんになる危険性をチェックする検査ですので、子宮頸がんだ!ということではありません。

また、細胞診とHPV検査の両方で異常がなければ、検診の間隔をあけることができます。
現在(2013年5月)、厚生労働省は2年に1回の検診(細胞診)のみとしていますが、細胞診とHPV検査の両方で異常がなければ3年に1回の受診(米国のガイドライン)で大丈夫です。

HPV検査は自治体の補助がありませんので、全額自費検診になります。
2013年5月現在、厚生労働省のがん検診推進事業でHPV検査検証事業が行われています。一部の自治体でこの事業に参加している場合は、全額自費ではなく、HPV検査に費用補助がある場合があります。対象年齢や条件がありますので、お住まいの自治体にご確認ください。

 

2.液状化検体細胞診-Liquid Based Cytology-(LBC)

LBC法とは、採取した細胞をむだなく集めてスライドガラスに均一に塗る新しい方法です。

従来の細胞診は、綿棒やブラシ等を用いて細胞を擦り取り、それをスライドガラスに直接塗っています。 しかし、この方法では、スライドガラスに細胞を塗る際に塗りつける量や位置が均一ではなく、顕微鏡で検査する際にがんや前がん状態を発見できない可能性があります。
しかも綿棒を使用している場合は、それ自体の吸水性が高いため、うまくスライドガラスに塗りつけることができずに、細胞が綿棒に残ったままになっている場合もあります。(その綿棒はそのまま廃棄されます。)
また、検査に必要な十分な量の細胞がない場合は、再検査(再度細胞採取する)になる場合もあります。


LBC(Liquid Based Cytology)法では細胞の採取に専用ブラシを使用します。
採取した細胞は、直接スライドに細胞を塗抹する従来法とは異なり、採取ブラシの先端とともに細胞保存液が入った専用容器に中に保存されます。 そして、全ての細胞の入った容器が検査に提出され、細胞検査士によって顕微鏡による検査が行われます。
採取された細胞を無駄にすることなく診断に必要な細胞をスライドガラスに塗抹でき、細胞採取やスライドガラスへの塗り方のばらつきもなくなりますので、見逃しが少なくなると言われています。
また、検査に十分な細胞が確保できるので、再検査(再度細胞採取する)を行わなければならない状況がなくなります。

 

子宮頸がん検診の方法は日々進化しています。こういった新しい検診方法を取り入れいるかどうかはクリニックによって様々です。是非、ご自身のクリニックを選ぶときの参考にしてみてください。
 

 
 
 
医療監修:前濱 俊之先生(豊見城中央病院 産婦人科部長)