SICUTE|子宮頸がん検診サポートサイトby NPO法人 子宮頸がんを考える市民の会

治療方法

子宮頸がんの分類

大きく分けて、扁平上皮癌と腺癌があります。

子宮頸がん検診(細胞診)の分類として軽度なものから下記のように分けられます。

「検診の結果」には下記のような表現で記載されます。2013年5月現在、多くのクリニックはベセスダシステムで表記していますが、一部日母分類と併記であったり、日母分類のみを用いている場合もあります。

ベセスダシステム 日母分類
細胞診検査結果(※1) 略語など(※2) 推定診断(※3) クラス
陰性 NILM 非腫瘍性病変
炎症
I / II
意義不明異型扁平上皮 ASC-US LSIL疑い II / IIIa
高度病変を除外できない異型扁平上皮 ASC-H HSIL疑い III / IIIb
軽度扁平上皮内病変 LSIL HPV感染
軽度異形成
IIIa
高度扁平上皮内病変 HSIL 中等度異形成
高度異形成
上皮内がん
IIIa
IIIb
IV
扁平上皮がん SCC 扁平上皮癌(微小浸潤含む) V
異型腺細胞 AGC 腺異形成
腺系病変疑い
III
上皮内腺がん AIS 上皮内腺がん IV
腺がん Adenocarcinoma 腺がん V
その他の悪性腫瘍 Other その他のがん V

※1. 純粋な検査結果です。
※2. 略語などは、カルテに書き込まれたり、検査結果の表示等に使用されます。
※3. 左記の検査結果だった場合に推定される診断です。

どんな治療方法があるの?

治療方法は前がん状態とがん発症後では異なります。

1.異形成(細胞が変化を起こしたがんになる前の段階)の治療
2.子宮頸がんと診断された後の治療

子宮頸がんは定期的に検診を受けていれば、異形成(細胞が変化を起こしたがんになる前の段階)で発見・治療することができますので、がんに進行してから発見されることはまずありません。

子宮頸がんの治療法

治療法1 異形成の治療法

異形成はその程度に応じて軽いものから順に、「軽度異形成」、「中等度異形成」、「高度異形成」に分けられます。

「軽度異形成」は人の免疫力によって自然に治癒する可能性が高いため、通常、治療の対象にはなっていません。 「中等度異形成」では状況によって、経過観察の場合もあれば、治療を行う場合もあります。 「高度異形成」ではがんへの進行を防ぐため、治療を行います。異形成の治療では「円錐切除術」という治療法が最もよく行われます。

「円錐切除術」は病変の部位を含めて子宮頸部の一部分を円錐状に切除する方法です。 最近はレーザーや高周波メスを使うことが主流で、出血も少なく手術時間も短時間(15~30分)で済みます。 この治療法は子宮を切除することなく、また子宮そのものに大きな影響がありませんので、術後の妊娠・出産にもほとんど影響はありません。

治療法2 子宮頸がんの治療法

子宮頸がんの進行期は軽度のものから順に「0期」、「Ia期」、「Ib期」、「II期」、 「III期」、「IV期」に分類されます。
「0期(上皮内がん)」はがんが粘膜層にとどまっている段階ですので、異形成と同様に「円錐切除術」で完治可能です。

「Ia期」は程度が軽い場合は「円錐切除術」で子宮を残すことができますが、「円錐切除術」で病変を取りきれなくない場合は「子宮全摘術」が必要になります。

「Ib期」以降の進行がんの場合は子宮だけでなく、卵巣や卵管、その周りのリンパ節などの臓器も摘出します。また、進行がんの場合は「放射線療法」や「化学療法」も併用します。

医療監修:前濱 俊之先生(豊見城中央病院 産婦人科部長)